照明は部屋の雰囲気や機能性に大きな影響を与えます。今回は、リビング、ダイニング、寝室、キッチンなど、各部屋に最適な照明選びのポイントを解説します。
リビングの照明選び
主照明(シーリングライト・ペンダントライト)
全体を均一に照らすために、調光・調色機能付きのものがおすすめ。昼は明るく、夜は温かみのある光に調整可能。
間接照明(フロアランプ・スタンドライト)
テレビ周りやソファ横に間接照明を配置し、リラックスできる落ち着いた雰囲気に。
スポットライト・ダウンライト
壁やアートに向けると、インテリアのアクセントになり空間が引き締まる。
リビングは家族が集まる空間であり、リラックスしたい場所でもあります。そのため、複数の光を組み合わせる「多灯照明」 を意識しましょう。
- シーリングライト:調光機能付きが便利
- フロアランプやテーブルランプで間接照明を演出
- 200–500ルクスが目安
ダイニングの照明選び
ダイニングは食事を楽しむ場所。料理が美味しく見え、会話が弾むような照明を選びましょう。
ペンダントライト(ダイニングテーブルの上)
温かみのある電球色(2700K前後)の光で、料理を美味しそうに演出。高さはテーブルから70〜80cmがベスト。
多灯ペンダントでおしゃれな演出
1灯ではなく、小ぶりなペンダントライトを複数並べると、カフェのような雰囲気に。
ダイニングとリビングを一体的に考える
リビングとのつながりを意識し、色温度やデザインを揃えると統一感が生まれる
- ペンダントライトで料理を引き立てる
- 300–500ルクスが目安
- 中性色(ナチュラルホワイト)がおすすめ
キッチンの照明選び
キッチンは調理や片付けを行うため、手元をしっかり照らす照明が必須です。
シーリングライト・ダウンライト
キッチン全体を明るく照らすために、昼白色(5000K程度) の光を採用すると、手元が見やすい。
手元灯(手元を照らすスポットライトやLEDバーライト)
シンクやコンロの上に設置し、影を作らず均一に明るくする。
ペンダントライトでおしゃれに
対面キッチンやアイランドキッチンなら、カウンター上にペンダントライトを設置すると、デザイン性が高まりおしゃれな空間に
- ダウンライトやシーリングライトで全体を明るく
- 手元灯(アンダーキャビネットライト)で作業性アップ
- 500–800ルクスが目安
寝室の照明選び
寝室は1日の疲れを癒し、快適な睡眠をとる場所。そのため、光は柔らかく、落ち着いたものを選ぶことが大切です。
間接照明(スタンドライト・フロアランプ)
天井や壁を照らす照明を取り入れることで、落ち着いた雰囲気を演出。
ベッドサイドの照明(ナイトランプ・ブラケットライト)
読書やリラックスタイムには、手元を優しく照らす照明を。明るさ調整ができるタイプが便利。
シーリングライトは調光・調色機能付きがベスト
夜は暖色系(電球色)、朝は明るめの昼白色に切り替えられると、快適な目覚めにもつながる。
- 調光機能付きのシーリングライト
- ベッドサイドランプでリラックス空間を演出
- 100–300ルクスが目安
玄関と廊下の照明選び
玄関は家の第一印象を決める場所。明るさだけでなく、演出にもこだわりましょう。
ダウンライト・ブラケットライトで空間を広く見せる
壁や天井に光を当てることで、奥行きを演出し、広がりのある空間に。
フットライト(足元灯)で安全性を確保
夜間の移動時に足元を照らす間接照明を設置すると、視認性が向上し、安全に。
センサー付き照明で便利に
人感センサーを活用し、玄関や廊下の照明を自動で点灯・消灯することで、手間を省き、省エネにもつながる。
- 玄関:ブラケットライトやペンダントライト
- 廊下:フットライトやダウンライト
- 100–300ルクスが目安
まとめ
照明は、部屋ごとの用途に合わせて選ぶことで、より快適な空間をつくることができます。
- リビング … 多灯照明でリラックスと機能性のバランスを取る
- ダイニング … 食事が美味しく見える温かみのある光を選ぶ
- キッチン … 作業のしやすさを重視し、手元をしっかり照らす
- 寝室 … 落ち着いた光で快適な睡眠環境を整える
- 玄関・廊下 … おしゃれさと安全性を両立する照明を取り入れる
部屋ごとに最適な照明を取り入れて、より快適な住空間をつくってみましょう