部屋作りで大切なポイントのひとつが「色使い」です。適切な色の選び方を知るだけで、空間にまとまりが生まれ、センスアップにつながります。しかし、「どの色を使えば良いかわからない」「失敗が怖い」と感じている初心者の方も多いのではないでしょうか。この記事では、部屋作りで失敗しない色の選び方と、効果的なコーディネートのコツをご紹介します。
色選びの基本:70-20-10の法則
色使いに迷ったら「70-20-10の法則」を覚えておくと便利です。この法則は、部屋全体を3つの色の割合で構成することで、まとまりとバランスを作り出します。
70-20-10の法則
70%:ベースカラー
壁や床など、部屋全体を占める色をベースカラーとします。ベージュやホワイト、グレーなどのニュートラルカラーを選ぶと、他の色を引き立てやすくなります。
20%:サブカラー
家具やカーテンなど、大きな面積を占める色です。ベースカラーと調和する色を選ぶと、全体に統一感が生まれます。
10%:アクセントカラー
クッションやアートなど、部屋に個性を与えるポイントカラーです。鮮やかな色やトレンドカラーを使うことで、空間にメリハリをつけることができます。
色を選ぶ際に考慮すべきポイント
1. 部屋の目的を考える
部屋の用途によって、適した色のトーンや配色が変わります。リビングはリラックス感を重視する暖色系、寝室は落ち着いた中間色や寒色系がおすすめです。
2. 自然光と照明の影響
色は光によって見え方が変わります。自然光が多い部屋では、明るいトーンの色が映えます。一方、照明が主になる部屋では、光源の色味(電球色や昼白色)に合わせて選ぶと失敗しにくくなります。
3. 部屋の広さを意識する
狭い部屋では明るい色を使うと広く見せられます。逆に、広い部屋は暗めの色で引き締めると、心地よい空間になります。
配色を考える際は、まず「自分が好きな色」から選びましょう。次に、それに調和する色をカラーパレットで確認します。カラーパレットはインテリアショップやホームセンターで手に入りますし、無料のオンラインツールを活用するのもおすすめです。
初心者でも簡単に実践できる配色アイデア
1. トーンオントーン
同じ色味の中で、濃淡を変えて配色する方法です。例えば、ライトグレーの壁にダークグレーの家具を組み合わせると、シンプルながら奥行きのある空間になります。
2. 対照的な色を使う
補色関係にある色(例えば、青とオレンジ)を組み合わせると、明るく活気のある雰囲気を作り出せます。ただし、鮮やかすぎる色同士だと派手になりすぎるので、トーンを抑えると良いでしょう。
3. モノトーン+アクセント
ホワイト、ブラック、グレーのモノトーンを基調にし、アクセントカラーとして鮮やかなクッションやアートを加えると、洗練された空間になります。